めまい班紹介

文責:五島史行
 本年はメニエール病診断のためフィリップス3TMRIを用いたハイドロップスイメージングを70例以上に行いメニエール病確定診断症例を特定しました。また画像による解剖学的水腫を機能検査であるVEMP(前庭誘発筋電位)WBT(ワイドバンドティンパノメトリ)を用いて証明する試みを行いました。VEMPでは500hz・1000hzの周波数特性を用いた検討を行いました。測定機器には従来のニューロパックによる検査に加えて、エクリプスを用いた検討を行いました。またWBTははタイタンを用いました。WBTは従来の226hzのティンパノメトリに加えて、任意の周波数におけるアブソーバンス・共振周波数を求めることができます。WBTを用いた内リンパ水腫の症例のデータの一部を呈示します。対象はMRIにて内リンパ水腫が同定されたメニエール病確実診断例7例(一例が両側)です。患耳8耳(52.1±8.9歳)健耳6例(60.8±14.4歳)コントロール13例(26耳)44.2±10.8歳でした。方法はWBT2020を用い測定を行いアブソーバンス・共振周波数・G幅の解析を行いました。2017Ishizuがメニエール病ではG幅(2000Hz)が延長していることを報告しています(図①)。また動物実験でもモルモットでG幅の二相性ピークは内リンパ圧を示していることが報告されています(Darrouzet et al.)。はじめに周波数ごとのアブソーバンスの結果を示します。低音域ではMD群では高値な傾向を示しました。共振周波数ではMDで若干低値でしたが差がありませんでした(図②)。G幅の検討ではMD患側ではMD健側、コントロールと日かうして有意に延長したいと思います。これらのことからアブソーバンスと共振周波数に加えてGティンパノのG幅も内リンパ水腫評価に有効な可能性があります。
図① 図②
図③ 図④

業績

論文
五島史行
「鼻副鼻腔の希少疾患を究める 骨および軟骨疾患中鼻甲介頭痛症候群」
JOHNS 37:183-186, 2021
五島史行
「エキスパート学ぶ耳鼻咽喉科心身診療 耳鼻咽喉科における心身診療の過去と現在」
JOHNS 37:337-340, 2021
五島史行、新井信、村上知聡 et al.
「呉茱萸湯とめまいと頭痛のダイアリーによる前庭性片頭痛の治療」
産婦人科漢方のあゆみ 195-200, 2021
五島史行
「めまいの漢方治療 心因性めまいに対する加味帰脾湯」
Equilibrium Research 80:120-124, 2021
上野真史, 五島史行
「前庭性片頭痛のvestibular evoked myogenic potential(VEMP)結果の検討」
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 93:462-466, 2021
関根基樹, 金田将治, 斎藤弘亮 et al.
「好酸球性副鼻腔炎術後に脳梗塞で発症した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症例」
耳鼻咽喉科臨床 114:359-364, 2021
五島史行
「頭痛診療の基本から最新の知見まで 頭痛を訴える疾患 めまいと頭痛」
小児科診療 84:1351-1355, 2021
五島史行
「メニエール病と前庭性片頭痛:その類似点と相違点, 関係性 概説および疫学」
Equilibrium Research 80:233-238, 2021
飯島宏章, 五島史行, 山内麻由 et al.
「粘度可変型流動食(マーメッドワン)による下痢抑制についての予備的検討」
日本気管食道科学会会報 72:211-216, 2021
英文(2021年)
Sugaya N, Goto F Nishiyama K, Okami K,The effect of laryngeal elevation training on swallowing function in patients with dysphagia J Laryngol Otol. 2021 Jul;135(7):574-578.
Saito K, Goto F, Sekine M et al.:Computed Tomography to Diagnose Paranasal Sinus Chemical Burns and Tissue Damage:A Case Report. Laryngoscope, 2021
Sekine M, Goto F, Saito K et al.:Fish Tank Granuloma Presenting as a Nasal Cavity Mass. Case Reports Immunol 2021:8820720, 2021
Sekine M, Goto F, Saito K et al.:Localized Maxillary Sinus Papilloma:Management of Incidental Lesion. Tokai J Exp Clin Med 46:17-21, 2021
Sugaya N, Goto F, Okami K, Nishiyama K. Association between swallowing function and muscle strength in elderly individuals with dysphagia. Auris Nasus Larynx. 2021 Apr;48(2):261-264.

学術活動

一般演題
五島史行, 岩倉昌岐, 大上研二
「頭痛患者における耳鳴について」
第122回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年5月13日/京都/Web講演)
五島史行, 斎藤弘亮, 金田将治, 関根基樹, 大上研二
「緊急事態宣言下での耳鼻咽喉科初診患者の変化」
第83回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会(2021年6月26日/北海道/Web講演)
寺邑尭信, 大上麻由里, 五島史行, 大上研二, 宇佐美真一
「就学前にめまい発作を生じたSLC26A4遺伝子変異による先天性難聴例」
第16回小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年7月8日/大阪)
五島史行, 鈴本典子, 大川智恵, 大上麻由里, 濱田昌史, 大上研二
「補聴, 音響治療の観点からの耳鳴患者の分類と無難聴性耳鳴の特徴」
第66回日本聴覚医学会総会・学術講演会(2021年10月21日/東京)
依頼講演
「片頭痛関連めまいとメニエール病」
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会学術集会(2021年1月16日/横浜)
「めまいの原因と対策 めまいのある患者の薬物治療について」
TAIHO KANAGAWA ALLERY(2021年2月10日/Webセミナー)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
おいでませ漢方(2021年3月12日/山口/Web講演)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
青森県耳鼻咽喉科医会臨床セミナー(2021年3月13日/青森/Web講演)
「シンポジウム 耳科学の進歩 PPPD(持続性知覚性視性誘発めまい)」
第122回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年5月15日/京都)
「高齢メニエール」
メニエールフォーラム ミニレクチャー(2021年6月5日/東京)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
北九州漢方領域別セミナー(2021年6月14日)
「片頭痛関連めまいの診断と治療」
杏林製薬株式会社Webセミナー(2021年8月24日/Web講演)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
奈良県耳鼻咽喉科漢方セミナー(2021年8月28日)
「前庭性片頭痛と心因性めまい」
ばんたねORLフォーラム(2021年10月2日)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
和歌山耳鼻咽喉科漢方セミナー(2021年10月16日)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
新宿区耳鼻咽喉科医会 学術講演会(2021年10月21日/ハイブリット講演)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
北陸漢方(2021年11月4日)
「新しい前庭機能評価法 ワイドバンドティンパノメトリとエクリプスを用いた内リンパ水腫評価」
第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会(2021年11月11日/東京/ランチョンセミナー)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・ 扁桃炎~」
千代田区漢方 (2021年11月25日/東京/ハイブリッ ド講演)
ポスター
AAO-HNS 2021 Los angels (CA)
The effect of exosomal let-7b to the auditory mismatch negativity
Hayashi K, Suzuki Y, Goto F, Nomura Y, Fujimoto C

研究費

前庭性片頭痛の客観的評価, 新規治療のためのバイオマーカーとドライバー遺伝子の検索
2019年度科研費基盤C (2019~2021年)
4,900,000円

めまい班紹介

文責:五島史行
 本年はメニエール病診断のためフィリップス3TMRIを用いたハイドロップスイメージングを70例以上に行いメニエール病確定診断症例を特定しました。また画像による解剖学的水腫を機能検査であるVEMP(前庭誘発筋電位)WBT(ワイドバンドティンパノメトリ)を用いて証明する試みを行いました。VEMPでは500hz・1000hzの周波数特性を用いた検討を行いました。測定機器には従来のニューロパックによる検査に加えて、エクリプスを用いた検討を行いました。またWBTははタイタンを用いました。WBTは従来の226hzのティンパノメトリに加えて、任意の周波数におけるアブソーバンス・共振周波数を求めることができます。WBTを用いた内リンパ水腫の症例のデータの一部を呈示します。対象はMRIにて内リンパ水腫が同定されたメニエール病確実診断例7例(一例が両側)です。患耳8耳(52.1±8.9歳)健耳6例(60.8±14.4歳)コントロール13例(26耳)44.2±10.8歳でした。方法はWBT2020を用い測定を行いアブソーバンス・共振周波数・G幅の解析を行いました。2017Ishizuがメニエール病ではG幅(2000Hz)が延長していることを報告しています(図①)。また動物実験でもモルモットでG幅の二相性ピークは内リンパ圧を示していることが報告されています(Darrouzet et al.)。はじめに周波数ごとのアブソーバンスの結果を示します。低音域ではMD群では高値な傾向を示しました。共振周波数ではMDで若干低値でしたが差がありませんでした(図②)。G幅の検討ではMD患側ではMD健側、コントロールと日かうして有意に延長したいと思います。これらのことからアブソーバンスと共振周波数に加えてGティンパノのG幅も内リンパ水腫評価に有効な可能性があります。
図①
図②
図③
図④

業績

論文
五島史行
「鼻副鼻腔の希少疾患を究める 骨および軟骨疾患中鼻甲介頭痛症候群」
JOHNS 37:183-186, 2021
五島史行
「エキスパート学ぶ耳鼻咽喉科心身診療 耳鼻咽喉科における心身診療の過去と現在」
JOHNS 37:337-340, 2021
五島史行、新井信、村上知聡 et al.
「呉茱萸湯とめまいと頭痛のダイアリーによる前庭性片頭痛の治療」
産婦人科漢方のあゆみ 195-200, 2021
五島史行
「めまいの漢方治療 心因性めまいに対する加味帰脾湯」
Equilibrium Research 80:120-124, 2021
上野真史, 五島史行
「前庭性片頭痛のvestibular evoked myogenic potential(VEMP)結果の検討」
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 93:462-466, 2021
関根基樹, 金田将治, 斎藤弘亮 et al.
「好酸球性副鼻腔炎術後に脳梗塞で発症した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症例」
耳鼻咽喉科臨床 114:359-364, 2021
五島史行
「頭痛診療の基本から最新の知見まで 頭痛を訴える疾患 めまいと頭痛」
小児科診療 84:1351-1355, 2021
五島史行
「メニエール病と前庭性片頭痛:その類似点と相違点, 関係性 概説および疫学」
Equilibrium Research 80:233-238, 2021
飯島宏章, 五島史行, 山内麻由 et al.
「粘度可変型流動食(マーメッドワン)による下痢抑制についての予備的検討」
日本気管食道科学会会報 72:211-216, 2021
英文(2021年)
Sugaya N, Goto F Nishiyama K, Okami K,The effect of laryngeal elevation training on swallowing function in patients with dysphagia J Laryngol Otol. 2021 Jul;135(7):574-578.
Saito K, Goto F, Sekine M et al.:Computed Tomography to Diagnose Paranasal Sinus Chemical Burns and Tissue Damage:A Case Report. Laryngoscope, 2021
Sekine M, Goto F, Saito K et al.:Fish Tank Granuloma Presenting as a Nasal Cavity Mass. Case Reports Immunol 2021:8820720, 2021
Sekine M, Goto F, Saito K et al.:Localized Maxillary Sinus Papilloma:Management of Incidental Lesion. Tokai J Exp Clin Med 46:17-21, 2021
Sugaya N, Goto F, Okami K, Nishiyama K. Association between swallowing function and muscle strength in elderly individuals with dysphagia. Auris Nasus Larynx. 2021 Apr;48(2):261-264.

学術活動

一般演題
五島史行, 岩倉昌岐, 大上研二
「頭痛患者における耳鳴について」
第122回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年5月13日/京都/Web講演)
五島史行, 斎藤弘亮, 金田将治, 関根基樹, 大上研二
「緊急事態宣言下での耳鼻咽喉科初診患者の変化」
第83回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会(2021年6月26日/北海道/Web講演)
寺邑尭信, 大上麻由里, 五島史行, 大上研二, 宇佐美真一
「就学前にめまい発作を生じたSLC26A4遺伝子変異による先天性難聴例」
第16回小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年7月8日/大阪)
五島史行, 鈴本典子, 大川智恵, 大上麻由里, 濱田昌史, 大上研二
「補聴, 音響治療の観点からの耳鳴患者の分類と無難聴性耳鳴の特徴」
第66回日本聴覚医学会総会・学術講演会(2021年10月21日/東京)
依頼講演
「片頭痛関連めまいとメニエール病」
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会学術集会(2021年1月16日/横浜)
「めまいの原因と対策 めまいのある患者の薬物治療について」
TAIHO KANAGAWA ALLERY(2021年2月10日/Webセミナー)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
おいでませ漢方(2021年3月12日/山口/Web講演)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
青森県耳鼻咽喉科医会臨床セミナー(2021年3月13日/青森/Web講演)
「シンポジウム 耳科学の進歩 PPPD(持続性知覚性視性誘発めまい)」
第122回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(2021年5月15日/京都)
「高齢メニエール」
メニエールフォーラム ミニレクチャー(2021年6月5日/東京)
「めまい・頭痛・扁桃炎に対する漢方治療編」
北九州漢方領域別セミナー(2021年6月14日)
「片頭痛関連めまいの診断と治療」
杏林製薬株式会社Webセミナー(2021年8月24日/Web講演)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
奈良県耳鼻咽喉科漢方セミナー(2021年8月28日)
「前庭性片頭痛と心因性めまい」
ばんたねORLフォーラム(2021年10月2日)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
和歌山耳鼻咽喉科漢方セミナー(2021年10月16日)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
新宿区耳鼻咽喉科医会 学術講演会(2021年10月21日/ハイブリット講演)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・扁桃炎~」
北陸漢方(2021年11月4日)
「新しい前庭機能評価法 ワイドバンドティンパノメトリとエクリプスを用いた内リンパ水腫評価」
第80回日本めまい平衡医学会総会・学術講演会(2021年11月11日/東京/ランチョンセミナー)
「耳鼻科疾患からみる漢方治療~めまい・頭痛・ 扁桃炎~」
千代田区漢方 (2021年11月25日/東京/ハイブリッ ド講演)
ポスター
AAO-HNS 2021 Los angels (CA)
The effect of exosomal let-7b to the auditory mismatch negativity
Hayashi K, Suzuki Y, Goto F, Nomura Y, Fujimoto C

研究費

前庭性片頭痛の客観的評価, 新規治療のためのバイオマーカーとドライバー遺伝子の検索
2019年度科研費基盤C (2019~2021年)
4,900,000円
研修医募集中
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